【AEA 2017 Alumni】
ストリームテクノロジ株式会社はつくば市に本社におく、筑波大学の知財を利用した大学発ベンチャー企業である。代表取締役の山際は筑波大学の教員であり、自らの研究成果を社会への実用化を狙う。保有する中核技術は、次世代の人工知能技術を支える動き解析技術と、人工知能技術を実装する際にビッグデータを扱うが、そのような巨大なデータを扱う際に重要となるロスレスのデータ圧縮技術であり、IoT時代を支える中核技術を社会に実装するための活動を推進する。前者の動き解析人工知能技術は「スキルグルーピング」と呼ばれ、時系列で記録された動きデータを多数集めることで、評価したい動きのデータがどれだけ離れているかを数値で比較できる。現代のIoTデバイスに実装される人工知能のアプリケーションの多くは人を対象にしたものであり、スキルグルーピングがそのような人の動きを数値での比較を可能にし、さらに、時系列での動きデータの追従によるコンディショニングや、人が扱う道具のフッティングといった、これまでに出来なかった新しい市場でのアプリケーションを開発できる。スキルグルーピングは国内特許は取得済みであり、さらに、PCT出願により、米国への出願を行っている。また、データ圧縮技術に関してはLCA-DLTと呼ばれる、完全にハードウェア実装が可能なロスレスデータ圧縮技術であり、国内外への特許出願をしている。ロスレスデータ圧縮技術とは、データを圧縮し、復号すると、完全に元のデータに戻る圧縮技術である。現代のIoTデバイスは、センサーデータといった切れ目のないデータストリームを扱うことが多く、そのようなデータを、非常に小さなディレイで圧縮が出来る世界最速のデータ圧縮技術である。これら2つの技術を中核に、ハードウェア、ソフトウェアの高い実装能力を市場に提供し、大手企業との研究案件も受注することで急速に成長している。