株式会社バックテック

【AEA 2017 Alumni】
当社は京都大学大学院医学研究科発のスタートアップとして、法人向けに社員の労働生産性を向上するための健康支援を、特にカラダの痛みという視点から行っている。世界中には慢性的な痛みを抱えながら暮らす人々は数多く、日本においても、2000万人以上の方が慢性的な痛みで悩まされていると報告されている。現在、当社がターゲットとしている腰痛は、労働者の生産性低下を引き起こす要因の第1位であると報告されているが、ほとんどの場合は、重症化してからしか医療機関に受診しない。重症化してからしか行動しない大きな理由は、“仕事が忙しく時間がない”ということである。実際に、当社代表(医療職)は整形外科クリニック等で、働きながら腰痛に悩む人々を多くサポートしてきており、そのような現実を目の当たりにしてきた。
現在の医療業界は、自分が時間を作って足を運ばないと医療職に相談する機会もないが、テクノロジーの力を利用し、腰痛で悩んでいる人々と国家資格を持つ医療職をオンラインでつなげ、コミュニケーションをとることができるプラットフォームを作ったのがポケットセラピスト®である。カラダの痛みを抱える方の多くが、『この痛みはずっと続くのだろうか、何をすればいいのか全くわからない』などというような不安感・恐怖感というココロの痛みも同時に抱えながら日々暮らしている。いまや誰もがポケットにスマートフォンが入っているように、ポケットにいつでもどこでも相談できる専門家のセラピストがいる安心感を届けたいという想いでポケットセラピスト®を開発してきた。現在、リリースして2ヶ月弱で12社の企業に導入が決定している。人類の8割が経験するという“腰痛”という世界規模の課題はまだ誰も解決できていない上に、アジアの健康寿命低下の原因の第1位でもあるため、日本からアジアの健康を支えることで、人々が生き生きと暮らし、社会や経済に貢献できる世界を目指している。

福谷 直人
CEO

Nominated by

CFO,
Institute of Experimental Management
創業者である福谷さんが京都大学大学院博士課程で研究されたことをベースに社会の課題解決に向けて起業され、在学時にはJapan Business Model Competitionで見事に優勝をされました。また、実際の起業に向けての努力は目を見張るものがあり、福谷さんの姿を見ていると起業はアイデアの良さよりも起業家の執念が大切であることを私自身が学ばせて頂いております。AEAという大舞台でさらなる飛翔のチャンスを是非掴んで頂きたいと思い推薦申し上げます。