【AEA 2018 Alumni】
植物病は、世界中で農作物の品質を低下させ、収穫量を減少させています。毎年、トウモロコシ、ジャガイモ、トマトなどの重要な農作物について、世界全体の生産量の20~40%が害虫や植物病によって失われています。当社の調査によれば、大半の農家は植物病の種類を自分で判断していますが、その判断は十分に信頼できるものや正確なものではありません。テクノロジーを利用したソリューションは、こうした問題の解決策となる可能性があります。
当社はチャットボットをベースにしたモバイルアプリケーション「Dr. Tania」を開発しています。このアプリは、農家による植物病の診断や管理の支援に役立つ可能性があります。Dr. Taniaは、ユーザーが日常的に話している言語で操作できるため、容易に使用することができます。植物の写真を撮影し、Dr. Taniaを通じてアップロードするだけで、素早く植物病の診断を受け、推奨される処置や関連商品を確認することができます。深層学習機能を搭載したDr. Taniaは、スマートフォンによる農作物の病気診断を、非常に大きな規模で世界的に展開する明確な道筋を提示しています。衛星画像、ドローン、IoTやeコマースとの統合の可能性もあります。Dr. Taniaは、2018年末に収益化し、2019年の投資利益率は64%に達する見込みです。このことは、この事業が大きな影響を及ぼすだけでなく、持続可能であることを示しています。