Metcela Inc.

 Metcela Inc. は日本発の前臨床段階のバイオテック系スタートアップである。Metcelaでは、「VCF」あるいはVCAM-1-positive cardiac fibroblastと呼ばれる心臓特有の線維芽細胞を使った、革新的かつ臨床的に実行可能で有効な慢性心不全の細胞治療法を開発している。心臓機能におけるVCFの影響は動物を使った様々な心不全モデルによって実証されている。VCFの主な機能は梗塞している心臓の微細環境を修正し既存の心細胞の生存と増殖を促すことである。他の多くの技術とは異なり、弊社のアプローチは既に心臓にある細胞を単純かつ真に再生させVCFが創り出すより生息しやすい環境で繁栄させるというものである。
細胞を届けるために日本における大手カテーテルメーカーと提携し独特の注入カテーテルシステムを開発し、臨床医による梗塞した領域へのVCFの精密な注入を支援できるようにした。VCF固有の特徴と最先端の精密送達カテーテル技術を組み合わせることにより、2021年初頭に医師主導型の第I相臨床試験を開始し、後に世界各地に本技術を提供するといった準備を進めている。

KENICHI NOGAMI
Co-founder / Co-CEO

Nominated by

筑波大学 教授
国際産学連携本部
 Metcelaは根本的に治癒できるような治療が存在しない心不全について満たされていない重大な医療ニーズに応えようとしている。心不全患者の症状は入院を繰り返しながら余命を過ごしていくうちに悪化し続ける。
2016年に立ち上げて以来、Metcelaは厳しいスケジュールの中で何件かの前臨床研究を実施し、心機能の大幅な改善を実証した。優れた前臨床結果や心臓再生に向けた独特な作用機序により、Metcelaは創業以来$900万以上もの額の調達に成功している。
また、Metcelaは重要な人材や取締役の誘致にも成功している。Metcela は筑波大学の心臓専門医と密な繋がりを有しており、臨床の現場における実際のニーズを取り込むことで自社の技術を臨床的に実行可能な製品へと変身させている。
筑波大学とカリフォルニア大学サンディエゴ校が主催したResearch Studioなどのアクセラレータープログラムを有効活用し、Metcelaは事業計画や臨床試験計画を改善し続けている。
Metcelaは企業とのパートナーシップの締結にも成功している。日本ライフラインとの資本・事業提携により、新たな注入カテーテルが開発され、心機能の回復におけるその有効性をブタの前臨床研究を通じて確認している。