アジアにおけるイノベーションのエコシステムを構築する
▼今求められる、起業家の力
世界のあらゆる課題の解決に果敢に挑むアントレプレナー(起業家)は、新しい経済活動を産み、産業を創造し雇用を作りだす源であり、世界中でイノベーションの要として位置づけられています。
▼グローバルな視点
若い起業家にとって、世界中から集まった仲間と共に学び触発し合うことは、幾多の困難を超えて自らの事業を突き進めるための大きな自信に繋がると同時に、自国に留まらず舞台を世界に広げるために必要な、グローバルなビジネスの視点を学ぶ貴重な機会となります。
▼アジア発のイノベーションを日本から世界へ
本年で13回目の開催となるAEAは、成長著しいアジア全体から、知恵や技術を駆使してチャレンジする若き起業家を呼び込む仕掛けづくりを行い、大手民間企業から起業支援者まで、産官学が一体となったアジアのイノベーション創造におけるエコシステム(生態系)構築を目指しています。
ご挨拶
経済的閉塞感を打破するのは、資本主義の駆動力ともいうべき創造的破壊とそれに果敢に挑む起業家(アントレプレナー)であり、その意味において、最大の課題は起業家精神(アントレプレナーシップ)とベンチャー企業を創出する起業文化の醸成にあります。
現在、世界各国では、産学官連携によるベンチャー・起業促進プログラムが、これまで以上に推進されており、米国に限らず、欧州やアジア諸国においても、アントレプレナーシップがイノベーションの要であると位置づけられています。 アジアが、世界におけるイノベーション拠点としてのプレゼンスを発揮するためには、一国内だけに留まらず、成長著しいアジア全体から、知恵や技術を駆使してチャレンジする若き起業家を呼び込む仕掛けづくりを行うとともに、起業家はもちろんのこと、大学をはじめとした研究機関、イノベーションのパートナーとなり得る民間企業から、ベンチャーキャピタル、エンジェル投資家やメンター等が一堂に会するような、ベンチャー企業育成の場づくりと人的ネットワークを構築することが肝要です。
若い起業家にとって、世界中から集まった仲間と相互に学び合い、触発し合う刺激的で貴重な体験をすることは、幾多の困難を超えて自らの事業を突き進めるための大きな自信に繋がります。
本アワードが、アジア各国との連携による日本主導のイノベーション創造プロジェクトとして、アジアひいては世界のベンチャーキャピタルをはじめとするプロフェッショナルが集積するベンチャー育成の一大ネットワークの形成を推進し、産官学が一体となったアジアのベンチャー育成・支援の生態系(エコシステム)の構築に繋がることを願っています。
各務 茂夫
AEA運営委員会委員長
東京大学大学院工学系研究科 教授・産学協創推進本部 副本部長
日本ベンチャー学会会長