小宮山 宏

小宮山 宏

一般社団法人フューチャーデザインセンター[FDC]
提唱者/最高顧問
株式会社三菱総合研究所 理事長
東京大学 前総長

1972年、東京大学工学博士課程修了。カリフォルニア大学デービス校ポスト・ドクトラル・フェロー、東京大学工学部教授、副学長を経て、2005~2009年まで第28代東京大学総長を務める。

主催者からのメッセージ

「すばらしい21世紀を築いていくため、アジアの起業家を育てる本アワードは、日本のリーダーシップにおいて今後もしっかりと継続していかなければならない。」
2012年5月に開催された、第1回アジア・アントレプレナーシップ・アワードの最終日、各国代表の情熱あふれる起業家たちを前に、私は改めてそう確信しました。そこには、リスクをリスクと思わず、社会を変えていこうと果敢に挑戦する頼もしいアジアの若者たちが、入賞の如何に関わらず熱い想いと充実感を持って集結していました。
過去50年間アジア経済を牽引してきた我が国は、いまこの課題山積の時代にこそ、その解決に立ち向かう彼ら起業家たちを国を超えて称賛し、新たな産業の育成を積極的に促進していかなければなりません。
私たち一般社団法人フューチャーデザインセンター[FDC]は、我が国が抱える環境・資源問題、食糧問題、医療問題、教育問題などの様々な国家的課題を、いずれは世界が共通に抱えることとなる課題と捉えて、国内外から優れた知と技術を結集し、課題解決の先進モデルを示していくため、2009年7月に設立いたしました。

FDCのミッションに関わる環境・資源、食糧、農業、医療、教育などの分野において、最先端の需要をキャッチする先見性、意欲、実行力などを備えもつ起業家の活躍は、閉塞感を打破し、危機を乗り越えるための大きな原動力となります。
FDCの本拠地でもある柏の葉キャンパスエリア(千葉県・柏市)では、複数の大学やインキュベーション施設の集積を活かして、公・民・学が密に連携した先端的なまちづくりが推進されており、既存の枠組みを超えた新たなモデルを発信するに相応しい、イノベーション・フィールドとしての環境が構築されています。
この柏の葉キャンパスを舞台とした本アワードの経験を刺激に、若き起業家たちが、アジア経済を自ら牽引していく勇気と自信を得ることを、心より願っております。